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  • 執筆者の写真Akio Sakamoto

パリ旅行記 (1)

皆さん、こんにちは坂本明男です。今回は昨年訪れたパリについての記事です。

 10年前までは1,2年に一回くらいの割合で結構頻繁にパリを訪問していた。1980年が最初で、その後合計で十数回はパリを訪れている。最後に訪れた10年前はインターネットも有線であったため、ケーブル工事が必要であった。何百年も前からの建物が多い、パリやロンドン、その他のヨーロッパの都市では光や同軸が配管出来ず、古い電話回線を利用したデータ・コミュニケーションであった。遅く、品質が悪く、インターネットをベースとしたIT化が遅れた感じであった。


今回、パリに来てみると、その印象がガラリと変わり、無線、ワイアレスをメインにIT化の遅れを急速に取り戻した感がある。

先ず、宿泊したホテルには無償のWiFiはもちろんのこと、バーのブースには電源コンセントの他にUSBチャージャー(USBインターフェースの充電コンセント)が至るところにあり、部屋のベッドのサイド・テーブルにもUSBチャージャーが備えてある。日本のホテルに比べて、格段にインターネットが使いやすい環境にある。


電車に乗っても3割くらいの人がスマホを操作している。ただし、日本や韓国のようにスマホ・ホリック(またはスマホリック)はいない感じがする。アルコ-ール・ホリック(中毒)にちなんで私が命名した。歩きながらスマホを見ている人はめったに見かけない。ゼロではない。地下鉄の乗り換えなどでスマホを操作・見ている人も見かけるが韓国人と思われる人たちであった。


タバコを吸いながら歩いている人の割合は東京の下町より多い気がする。食べながら歩いている人も結構見かける。ペットボトル、飲み物のビン等を回収する大きなボックスも歩道脇で見かける。ゴミ箱もあり、飲みながら食べながらの歩行者には便利に出来ている。

地下鉄などの駅の近くにはシェア・サイクル(自転車)やシェア・(電動)スクーターの置き場がある。30分までは無料のシステムになっている。自転車用レーンもほとんどの道路に設けてある。道幅が広いから出来る政策だ。19世紀に知事のジョルジュ・オスマンが幅広い道路の都市整備をしたらしい。


シェア・サイクルやシェア・スクーターは市内から少しでも車を減らそうとの政策のようだ。パリの市内には一軒家はなく、日本でいう6階建てのマンションばかりだ。エレベータも小さく、自転車を買っても自室に持ち込めない。自転車は欲しくても持てないのが実態ではないかと想像する。そのためにシェア・サイクルが大いに活用されるのではないか? 日本のように一軒家、もしくはマンションでも最初から自転車置き場が設置してある日本の環境ではシェア・サイクルは旅行者には良いが、一般の住民には必要がない。

朝のメトロ(地下鉄など)はラッシュ・アワーだ。自転車やスクーターで通勤している人も多くなってきているようだ。

地下鉄の通路はおしっこ臭い、時には電車の中もおしっこのにおいがする。新しい地下鉄で日本語のアナウンスもあった。降りるときに隙間が空いているので気を付けてくださいという日本語のアナウンスだった。美術館にもフランス語、英語、それに日本語の説明文があったりした。パリを訪れる日本人が多いせいだと思う。親日的なのか経済的目的なのかはわからない。


フランスのビジネスマンの給与は約月1800ユーロと聞く。1ユーロ=約120円とかが為替レートだが、物価からは1ユーロx80円で納得する感じだ。現在の日本円は実態より安いと思う。米ドルでも物価比較から1ドル=80円くらいと感じる。いわゆる、ユーロは高すぎる、物価からは1ユーロ=1米ドル=80円が適切ではないかと思う。

したがって、給与1800ユーロは、物価を考えると1800ユーロx80円=給与15万円の計算になる。フランス人の平均的サラリーマンの給与は15万円と考えられる。贅沢や満足はお金では測れない。60歳以上の日本人はお金優先人種かもしれない。しかし現在の40歳代より若い日本人は、フランス人のようにお金に最優先順位をつけることなく、その他のことで充実感や裕福感を求めている人が多くなっているかもしれない。




パリの一般的な日本で言うマンションにはエアコンもなければ、暖房設備もない。パリの緯度は北海道よりも高く、樺太くらいだ。メキシコからの暖流で樺太ほどは寒くはないとのことだが、仙台くらいの寒さにはなるし、仙台くらいの暑さにもなる。東京で白人は冬でも半そでで外に出たりするのは、このような生活環境にあるために暑さ、寒さに強いのかもしれない。


今回の訪問で感じたことはパリは過去の文化遺産で成り立っている都市である。未来の向かっての生産性で成り立っている感じはしない。京都のような都市だ。また、経済的にはフランス人より日本人の方が豊かだ。週35時間の就業で残業は全くしないという。トータルの豊かさからどちらの国民が豊かかはわからない。私の考えだが、人生はより充実した生活を送るために努力をすることで満足が得られる感じがする。

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