• 吉岡仁

“新型コロナウイルス”対策で本格化するテレワーク! ~クラウド利用のユーザパフォーマンス体感品質のベストプラクティスとは~

最終更新: 2月26日

皆さんもご存知のように、中国武漢で発症した“新型コロナウイルス”が日本でも感染が拡大

している。国民生活だけでなく、経済活動にも大きな影響が及んでいる。今までは2020 年

オリパラでの交通混雑を回避するため、この期間中での在宅勤務が叫ばれたが、この新型コ

ロナウイルスの更なる感染を防ぐために行政機関や企業では“テレワーク”利用が広がって

いる。

テレワークとは国土交通省が、“職場以外の場所でICT を用いて、1 週間に8 時間以上仕事

をする人”と定義している。

こうしたテレワークの在宅勤務ユーザがオンプレミスとかパブリッククラウドへのアクセ

ス利用で最大の懸念事項は何でしょうか。セキュリティ対策と並んで必ず指摘されるのが

ユーザ体感品質のリモートアクセスパフォーマンスである。













出典:総務省「テレワークセキュリティガイドライン」第4版


パブリッククラウドとオンプレミスのハイブリッドではパフォーマンス管理が複雑になっ

てくる。クラウドファーストで情報系だけでなく基幹系システムがパブリッククラウドに

移行してもエンドユーダ端末は企業内にあるため、社内の情報システム部門による運用管

理は必要となる。自社運用のシステムをクラウドに移行したが、期待したほどのパフォー

マンスが出ず、クラウドプロバイダーにその改善を求める、というのは有りがちな話であるという。

クラウドで懸念されるパフォーマンス劣化障害は、今まで経験しなかったような現象が起

こる場合がある。パフォーマンスイ劣化障害はエンドユーザ体感品質だ。つまり、サー

バ群、ネットワーク機器、DNS/LDAP の運用に要する作業効率が悪くなる。一方で、クラ

ウドネットワークインフラを担当するSier 企業はネットワークのロードバランスを最適化

するために、SD-WAN を提案する。システム構成としては、SD-WAN を管理するコントローラをオンプレミスやクラウドホストに設置し、各拠点のルータはSD-WAN 対応にする。そして、各拠点からの経路を複数(例:WAN とインターネット)用意し、利用するアプリケーションや回線の輻輳状態に応じてダイナミックに経路迂回を自動選択する。

このSD-WAN はネットワークトラフィック制御の最適化には非常に大きなメリットである。ただ、最近のパフォーマンスアクセスの体感品質の劣化はこうしたネットワークトラフ

ィックの輻輳によるものではなく、DNS/LDAP とかクラウドインフラ環境内の劣化による

ケースもあり、無視できない。即ち、アプリケーション毎のエンドツーエンドアクセスの体

感品質を分析してどこが根本原因かを迅速にトリアージすることが不可欠である。

そこでこのニーズに対応するために開発されたのが、米国Ennetix 社の“xVISOR”ソリュー

ション。

この技術はカリフォルニア大学デービス校のビス・ムカージ教授(Dr. BisMukherjee)とその研究グループが開発されたものである。

xVISOR はクライアントがアクセスするサーバを自動的に識別して、そのアクセス経路す

べてのルータ、どのようなキャリアやネットワーク通信事業者を利用アクセスしたか、また

全体の遅延やエラー、ならびにホップ・バイ・ホップの遅延やエラーを測定し、記録する。

また、性能・品質・セキュリティ問題を自動検出して、5W1H をアラーム・可視化する。

このEnnetix 製品ソリューションの詳細に関してはサイトwww.newgras.com を参照。

主な機能特徴については以下紹介する。


次世代のAIOps プラットフォーム

Ennetix のAIOps プラットフォームにより、AI/ML 活用のアナリシステクノロジーを使用

して、パフォーマンスとセキュリティの異常性をインテリジェントに推論。根本原因をリア

ルタイムで相関付けさせることが出来る。そして、企業にとってはミッションクリティカル

なアプリケーションのユーザエクスペリエンスの改善に役立つ。

クラウドファーストが今後更に普及すると、インターネットは企業ユーザにとってアプリ

ケーションデリバリーの重要なインフラ基盤になってくる。


そして、パブリッククラウドとSDN (Software Defined Networking)およびNFV

(Network Functions Virtualization)の利活用が加速し、アプリケーションインフラとそ

のネットワークサービスは仮想化クラウドになってくる。その結果、企業アプリケーション

ユーザは、アプリケーションにアクセスした時から、多様化する分散ネットワークサービス

に依存するようになる。

このような環境では、レガシーパフォーマンス分析ツールは実用的なソリューションを提

供するのには効率的ではない。実際、すべてのレガシーの運用ツールはオンプレミスアーキ

テクチャ専用に設計されており、クラウドインフラに対するアクセスパフォーマンスとセ

キュリティ影響の問題にする事が難しいからである。

Ennetix はAIOps ソリューションを用いてアプリケーションデリバリー分析を変革してい

る。ユーザパフォーマンスとセキュリティ分析を劇的に改善するビジョンを備えたxVISOR

と呼ばれるEnnetix ソリューションは、アプリケーションデリバリーインフラにフォーカ

スを当て、特定レベルのネットワークおよびセキュリティデータ(オンプレミスまたはクラ

ウド)を分析するAI ベースの推論エンジンを搭載している。


分析ベースの可視化

アプリケーション、ネットワーク、およびネットワークサービスのすべての次元で、各ユー

ザのパフォーマンスのあらゆる視点ビューを提供する。


アプリケーションデリバリートポロジー

アプリケーションとネットワークサービスの因果依存関係を自動的に検出する。これらの

ネットワークサービスはすべて、アプリケーションユーザのパフォーマンスに影響を与え

る可能性がある。











アクセス経路のパフォーマンスマップ

アプリケーションサービストポロジのネットワーク経路の各ホップのパフォーマンスとエ

ンドツーエンドのパフォーマンスデータを収集することにより、アプリケーションのネッ

トワークインフラのGoogle マップビューを提供する。











アラートと異常検出のアルゴリズム

各ユーザのアプリケーション毎のパフォーマンスとセキュリティの異常を自動的に検出し

て診断する。これにより、運用管理者のアラート処理工数を軽減する。そして、パフォーマ

ンスのホットスポットを正確に特定する。
















ユーザビレイビア分析

高度なアルゴリズムを採用してユーザの正常動作を確立し、異常なアクティビティを自動

的に検出する。














ヒストリカルなタイムトラベル

各ユーザのパフォーマンスデータを最大1 か月(または必要に応じてそれ以上)を5 分単

位で保持する。⾧期的なパフォーマンスレポートが利用可能である。













終わりに:

最近、テレワークの働き方改革が進んで、Zoom とかポータブルなWeb ツールを使用して

ウエブ会議というかテレワークが盛んに行われている。そして、企業ユーザはオフサイトで

のモバイラーが、社内にいなくても不自由なく仕事が出来るような時代になった。ただ、パ

ブリッククラウドが提供するSaaS、IaaS、DaaS サービスだけでなく、クラウドに移行し

ている企業の情報系および基幹系システムへのアクセスも社内からだけでなく、モバイル

で盛んにアクセス出来るようになった。これによってアクセスが集中し、ネットワークだけ

でなく、DNS/LDAP と云ったネットワークサービスおよびアプリケーションのアクセスイ

ンフラの過負荷等で色々なサービス劣化が起きている。

レガシーの運用管理サービスツールは色々な国内外ベンダーが市場提供しているが、エン

ドツーエンドインフラ全体を一元的に分析出来るツールを探すのは大変だ。その意味では、

Ennetix のxVISOR ソリューションは手ごろなツールと云える(筆者)。

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